お金を貯めることや増やすことばかりに注目しがちですが、実は「使う力」も非常に重要です。
書籍『お金の大学』でもわずか5ページほどしか触れられていないこのテーマですが、実際には人生の幸福度を大きく左右します。
資産形成の観点からは、「貯める力」「増やす力」「稼ぐ力」の3つが結果の出やすい項目のため強調されがちです。
しかし、ただお金を持っているだけでは、豊かな人生を送ることはできません。無駄にお金を浪費し、逆にケチになりすぎて楽しみを失うことのないよう、「使う力」をしっかりと身につけましょう。
ここでは、お金を賢く使い、幸福度を高めるための5つのヒントを紹介します。
改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 [ 両@リベ大学長 ]
自己投資にお金を使う
年収と幸福度には強い相関関係があります。年収が低いと生活の満足度も下がりがちですが、ただ年収を増やすだけではなく、賢く自己投資をすることで大きなリターンを得られることができます。
自己投資には、以下のようなメリットがあります。
- スキルアップで収入増加:学習や資格取得を通じて市場価値を高めることができる。
- できなかったことができるようになる喜び:新しい知識や技術を身につけることで、自己成長を実感できる。
- 他者に貢献し、社会からの評価が上がる:専門性を高めることで、より多くの人に価値を提供できる。
本当に好きなことにお金を使う
「好きなことにしかお金を使っていない」と思っていても、実は企業のマーケティングに踊らされていることも多いものです。本当に自分が価値を感じるものにお金を使っているでしょうか?
たとえば、以下のようなケースを考えてみてください。
- 世間体のための消費:ブランド品や高級車など、「他人に見せるため」に購入していないか。
- 広告や流行に影響される消費:SNSやCMで見かけたものを衝動買いしていないか。
- 一時的な快楽のための消費:購入した瞬間は満足しても、すぐに飽きてしまうものを買っていないか。
子供の頃に熱中していた趣味を5つ思い出してみましょう。幼少期の好きなことの中に、今の自分を幸せにするヒントが隠されているかもしれません。
時間を買う
現代人にとって最も貴重な資源の一つは「時間」です。忙しい毎日の中で、少しでも自由な時間を増やすことが、人生の満足度を向上させます。
以下のような方法で時間を買うことができます。
- 時短家電を導入する(ロボット掃除機、食洗機、乾燥機など)
- 家事代行サービスを利用する
- 並ばなくても済む方法を選ぶ(事前予約、プレミアムサービスの利用)
- 生産性を上げるITツールを活用する
頑張っているのに時間が増えないのなら、何かが間違っているかもしれません。
去年と今年を比べて、自由時間がどれだけ増えたか計算してみましょう。もし増えていないなら、時間の使い方を見直すべきタイミングかもしれません。
他人のためにお金を使う(プレゼント)
お金を稼げているのは、多くの人に支えられているからです。家族、友人、同僚、上司、部下等、周りの人々に感謝を示すことが、より良い人間関係を築く秘訣です。
ポイントは、金額の大小ではなく気持ちです。
- 相手が喜ぶものを選ぶ
- 手紙やメッセージを添える
- 日頃の感謝を形にする
他人のためにお金を使える人は、最終的に収入や資産も増えていく傾向があります。
今月、誰かに1,000円分のギフトを買って贈ってみましょう。
健康のためにお金を使う
作家の橘玲さんは、「幸福の源泉は3つある」と言いました。
- 人的資本(稼ぐ力)
- 金融資本(貯金・投資)
- 社会資本(人とのつながり)
私は、これに加えて「時間」と「健康」も欠かせないと考えています。どれだけお金を貯めても、健康が損なわれていては意味がありません。
健康を維持するためには、以下のような支出が有効です。
- ジムやパーソナルトレーニングに投資する
- 適切なオフィスチェアやデスクを用意する(姿勢改善)
- 歯科検診やクリーニングを定期的に受ける
- 栄養バランスの良い食事をとる
健康維持・増進のために何にいくら使っているか書き出してみましょう。
まとめ
「使う力」は非常に奥が深いものです。何にどう使えば幸福度が上がるのか、万人に共通する明確な答えはありませんが、今日紹介した5つのヒントを意識することで、大きな失敗を防ぐことができます。
- 自己投資をする
- 本当に好きなことにお金を使う
- 時間を買う
- 他人にプレゼントをする
- 健康に投資する
もし、収入や資産が増えても幸福度が上がらないと感じるなら、今日の記事に書かれていることに取り組んでみてください。すべてを実行する必要はありませんが、一番心に響いたものを一つだけでも試してみましょう。
より豊かな人生を送るために、賢くお金を使っていきましょう!
改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学 [ 両@リベ大学長 ]
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